水のトラブルご案内作業員

今回は、たまにテレビでニュースにもなる悪質な水道業者のお話です。

日常生活で水道の設備は重要な役割を担っています。

飲料水としてはもちろん、料理をする時、顔を洗う時、歯を磨く時にも水道は必要ですね。

水道が壊れてしまいトイレの水が流れなくなっても困ります。

日常生活に欠かせない水道設備が壊れてしまった場合、修理はどこに頼みますか?

水道局などの公共機関は公共施設や道路などの水道設備の修理は行いますが、皆さんの御自宅や所有されている敷地内の水道設備の修理はやってくれません。

そんな時には自分で修理してみる、知り合いに修理を頼むなどの方法があります。

でも、多くの方は有名だからという理由で選んだ水道業者や、毎月のようにポストに入ってくるマグネット広告の水道業者、インターネットで検索して見つけた激安料金の水道業者に連絡されるのではないでしょうか?

また、業者おすすめサイトやランキングサイトからランク上位の水道業者を選ぶ場合もあります。

しかし、そんな業者の中には相場の数倍の料金を請求するような悪質な水道業者・悪徳水道業者も紛れています。

公共機関の相談窓口

まずは、トラブルを避けるため事前に電話やメールで詳しい料金を確認することが一番大事です。

また、「水道設備の無料点検です。」「給湯器の無料点検です。」などと言って突然訪問してくる業者もいます。

無料だからと言って迎え入れてしまうと、「危険な状態です。」「事故が起きる可能性があります。」などと不安を煽り、水道設備や給湯器の交換を勧めてくる業者もいます。

そういった業者に言われるがまま契約書にサインしてしまい、高額な料金を支払ったという被害も多くみられます。

それでも被害にあってしまった、被害にあいそうになっているなどの状況のときには国民生活センター・消費生活センターなどに相談できます。⇒独立行政法人国民生活センターのページへ

消費生活センター等では、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせなど、消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたっています。

悪質な水道業者・悪徳水道業者の被害事例

水こまネット受付女性

こちらは御客様から伺った悪質な水道業者の被害事例です。


事例①

トイレつまり作業

年末にトイレが詰まってしまったのでポストに入っていたチラシの業者さんを呼んだら到着したのが夜の8時を回っていた。原因はトイレットペーパーの流し過ぎだったので10分もかからない簡単な作業で終わったが、年末という理由の特別割増料金、夜間料金なども含めて請求額が10万円ほどになった。作業員とのトラブルが怖かったので支払った。


事例②

キッチン水栓交換後の画像

キッチンの水道修理で広告の水道業者を呼んだが、この製品の部品はメーカーで現在作っていないと言われ交換を勧められた。作業費と商品代金と合わせて総額6万円くらいになった。高いと思いつつも契約書にサインをして作業をしてもらったが、作業中に元栓や古い配管も交換したほうが良いと言われ3万円追加になった。作業途中で帰られても困るので、追加の契約書にサインをして進めてもらったが最初から9万円の契約書だったらサインしなかったと思う。


事例③

トイレタンク内

トイレのタンク内の部品が壊れて水漏れしていたため水道業者を呼んだところトイレのタンクをはずした時点で、これは製造されていない部品なので修理が出来ない。20万円かかるがトイレを交換するしかないと言われた。考えたいので帰ってほしいと頼んだところタンクをはずした料金として3万円請求され支払った。トイレはバラバラにされたままだった。


事例④

洗面所排水詰まり

洗面所の排水が詰まったのでインターネットで安価な料金を掲載している水道業者を呼んだところ、まず玄関で言われたのが、洗面所の状態を見た時点で費用が発生するとのことだった。せっかく来てもらったので最低限の出費は仕方ないと思い洗面所に入ってもらい見積りしてもらったところ基本作業費、養生費、各種衛生費、薬品使用、特殊器具使用などが加算されて25,000円になるとのこと。また、それで直らない場合には高圧洗浄が必要でプラス35,000円かかると言われた。ただしインターネット割引があり5,000円値引きされると言われた。値引きがあっても高額なので帰ってもらったが点検の時点で基本作業費というものがかかり、それには割引適用が無く6,000円支払う事になった。


事例⑤

トイレつまり時のトイレ取り外し

トイレが詰まったので水道業者を呼んだところ原因は尿石というものが便器内に張り付き、排水口を塞いでいるようなのでトイレの交換が必要とのこと。車に材料を積んでいるので今から作業出来るの一点張りだった。トイレが1つしかなく困っていたため、根負けして20万円の契約書にサインをしてしまった。


事例⑥

屋外水道管の漏水画像

水道局から漏水していると言われ指定業者のリストをもらった。水道局から何社か見積りを取った方がいいと言われたので最初にテレビで見たこともある水道業者を見積りに呼んだ。10分から20分ほど家の周りを見回り、水道管全体が錆びていているので全面的に交換しないといけない、このままでは地盤沈下して家が傾くことになると言われ80万円の見積書を渡された。「御検討ください。うちは見積り・点検無料の誠実な会社です。」と言って帰っていった。その後、別の指定業者に来てもらったが、2万円で直してくれた。


事例⑦

ラバーカップでトイレつまり修理

トイレットペーパーの流し過ぎでトイレが詰まったのでインターネットのホームページに料金表が掲載されている水道業者を呼んだ。ポンプの作業は8千円でトイレを取り外す作業は3万円ぐらいだった。電話でも確認してトイレットペーパー詰まりはポンプの作業で直るという回答だった。業者が到着して20分ほどポンプで作業していたが、直らないのでトイレを取り外す作業になると言われた。幸いトイレが2ヵ所あったので一旦帰ってもらい、別の水道業者に来てもらった。すると5分もかからずにポンプの作業で詰まりが解消された。最初の業者が3万円の作業をしたいがために20分間も直らない演技をしていたのかと考えるとゾッとする。


事例⑧

洗濯場排水口

洗濯場が詰まったので水道業者を呼んで修理をしてもらった。その金額は8千円ほどだったが、作業が終わった後に「サービスで他のところも点検します。」と言われた。断ったが「会社のサービスとしてやっているので無料ですから。」と、しつこく言われ、しかたなく他の水まわりも見てもらった。作業員から、台所とトイレが大変な状況、このまま放置すれば大変なことになると脅され、台所の水道交換やトイレの修理で12万円支払った。


費用が心配な女性

見積り・点検無料っていっても、その場で断るのって難しいのよねえ。

国民生活センターに寄せられた被害事例

国民生活センターなどの公共機関にも実際に起きた被害事例の報告が上がってきているようです。

ここ数年では給湯器の無料点検を口実に訪問営業をしている業者の被害が多く寄せられているそうですが、公共機関に相談している方よりも被害に遭ったことは感じているけれど諦めて支払ってしまったという方が多いと思います。

これからの被害を防ぐためにも過去の多くの被害事例を確認して未然に料金トラブルを防ぐようにしましょう。

こちらは国民生活センターに寄せられたトラブル事例です。⇒国民生活センター水まわりの請求トラブルのページ

悪質な水道業者・悪徳水道業者の見分け方

普段は気にしていなくても水道が故障してしまった時、排水が詰まってしまった時に水道業者を探してみると思っていたよりも数が多いことに気づきます。

作業員が目の前にいる状況で、見積金額が多少高額だとしても、改めて業者を探す手間を考えたり、出張してきた作業員を断ることに後ろめたさを感じてしまいます。

電話での料金確認・作業内容の確認が一番確実ですが、広告内容で悪質水道業者・高額な水道業者を見分けることもできます。

①広告に料金がハッキリと掲載されている水道業者を選ぶ

ホームページや広告に料金が掲載されている水道業者は多くありますが、ポイントはハッキリというところです。

「〇〇円~」となっているだけでは上限がわかりませんよね。

おとり広告のような料金に「~」が付いているだけの料金表を掲載しているだけの業者が多く存在します。

もちろん作業内容によって料金は変わりますが、「〇〇円~」としか掲載されていない業者ではなく、料金がハッキリと掲載されているところを選びましょう。

②料金表がわかりやすい場所に掲載されている水道業者を選ぶ

インターネット広告を見ても、料金表を掲載していない業者のホームページがあります。

また、料金を隠すかのように料金表のページまでたどり着くことが難しいケースもあります。

このようなホームページを使っている水道業者の場合、ほとんどが高額な料金表となっています。

また、料金表自体を掲載していないような業者は避け、料金表がわかりやすく掲載されている水道業者を選びましょう。

③追加料金がわかりやすい水道業者を選ぶ

作業内容別の料金表などがホームページや広告に掲載されている業者さんを選んだとしても十分ではないことがあります。

修理箇所は1つであっても複数の作業が必要になることがあります。

事前に考えられる追加料金を広告に掲載している業者を選ぶ、または総額が計算しやすくなっている料金表を掲載している業者を選びましょう。

④直らない場合には費用が発生しない水道業者を選ぶ

見積無料、点検無料、キャンセル無料、と掲載されている広告は多くあります。

当たり前のことかもしれませんが、作業費無料となっている広告はありません。一部の悪質な水道業者はこの仕組みを利用します。

基本料金や基本工事費という名目で数千円の金額を設定して、まず直らない作業・直すつもりのない作業を行います。悪質な業者の場合には直らないフリをすることもあります。

お客様には、この時点で料金が発生することを伝えます。「数千円なら・・・」と作業を任せてしまう方が大半だと思います。

そのあとで、「この状況では専用工具の使用が必要です。」「特別な作業が必要です。」などと言って数万円の費用を請求してきます。

高いと思っても、最初の数千円の出費があるため断れなくなるケースが多いようです。

電話の時点で作業をしても直らない場合には費用は発生しないと言ってくれる業者を選びましょう。

⑤電話で料金総額を教えてくれる業者を選ぶ

水漏れ・詰まり修理の電話受付女性

ある程度、業者を選んだら電話やメール、お問い合わせフォームで状況を伝えて料金を確認しましょう。

こちらの質問に対して「私は電話受付の者なので・・」「見なければわかりません。」「出張費・御見積は無料なので、まずは拝見します。」と、はぐらかそうとする業者には少し注意が必要です。

実績のある専門業者であれば過去のデータが蓄積されているはずなので状況を伝えるだけで作業方法や使用部品が判断できます。

電話での回答を避ける業者は悪質な水道業者か高額水道業者の可能性が高まります。

料金総額を教えてくれないような不誠実な対応の業者は避けましょう。

また、わざと専門用語や部品名など細かい項目を並べて料金総額を一言で言ってくれないような業者も避けましょう。

費用が心配な年配女性

総額は教えてくれないし、素人の私がわからないような説明しかしてくれないのよねえ。

悪質な水道業者の被害を防ぐために

怖い水道業者のイメージ画像

実際に作業員を目の前にしてしまうと「わざわざ来てもらったし・・」と思ってしまう方も多いと思います。

また、怖い雰囲気の作業員だと断りづらいかもしれません。

困っている状況だと、「思っていたよりも少し高いけど、なんとか払えるから払ってしまうか」という方もいるでしょう。

また、「高いけど見積書や契約書も作ってくれたし、ちゃんとしているのかも・・・」と考える方も多いと思います。

悪質で狡猾な水道業者の多くは、こういった心理を利用します。

「見積り無料。お客様の納得、了承の上で作業します。」という宣伝文句がありますが、納得や了承が必要という事は、広告の料金では済まないという意味でもあります。

「修理料金は〇〇円~」の「~」の部分に高額料金を隠している業者もいます。

事件やニュースになるほどの数十万円、数百万円の被害ではなくとも数万円程度の被害は日常的に起きています。

まず、水道業者に依頼する時点で見積り・点検が無料である事をしっかりと確認することは必要です。

広告掲載されている金額、電話で言われた金額と全く違うような場合には、「一度検討する。」「家族と相談する。」と言って見積書をもらって帰ってもらいましょう。

最近では当日対応可能な水道業者は多くあります。少しでも高いと思ったら他業者にも見てもらうようにしましょう。

他業者へ電話問い合わせをする際に最初に呼んだ業者の見積り内容や見解を伝え、どのぐらいの料金になるのか聞いてしまうと時間が節約できます。

水道業者との立会いや、電話問い合わせなどで時間を使うことになりますが、同じ内容でも業者によって数万円違うこともあり、出費が大きく抑えられる可能性があります。

水道局指定工事店は安心?

水道局指定工事店・水道局指定業者と広告に掲載されていても料金に関して安心というわけではありません。

テレビのニュースを見ていると立派な肩書を持っていても悪いことをする人が一定数いるのは御存じの通りです。

水道局指定といっても水道局で水道業者の料金を規制しているわけではありません。

料金や価格は水道業者ごとで違います。

A水道工事店で5,000円だった作業が、B水道工事店では30,000円かかるというようなケースは多くあります。

また、同じ会社でも担当者によって料金が変わるというようなこともあります。

『水道局指定工事店』『水道局指定業者』という謳い文句は、水道業者選びの条件の一つという程度のものと考えましょう。

大手の水道業者は安心?

「テレビでもおなじみ!全国に営業所があります。」という大手の水道業者の料金は安いのでしょうか?

全国を管理する本社、お店や営業所の維持費管理費などがある以上、一定の売上げ、利益が必要になります。

また、莫大な広告費を使って大手に見せかけているだけの場合もあります。

「有資格者が〇〇人います」と広告掲載していても退職した有資格者までカウントしている水道業者もあるそうです。

そういった水道業者の料金を確認してみると明確でも高い料金設定になっています。

また、作業員ごとに売上ノルマが課されている場合が多く、売上のために不要な作業をすすめてくるようなケースもあります。

多くの作業実績がある水道業者であれば、現在のトラブルの状況を伝えることで費用の算定ができます。

費用を伝えることができるはずなのに、電話で料金を問い合わせてみると「見てみなければわかりません。お見積りは無料です。」や、「私は電話受付の者なので・・・」という回答しか得られないことがあります。

これは「作業員を行かせれば客はいくらか払うだろう。」という考えに基づいている場合があります。

ハッキリした回答が得られないまま、このような水道業者を呼んでしまうと作業員の売上達成のために次々と作業項目が追加されて高額な見積書、契約書にサインを求められるということにもなりかねません。

水道の修理に関しては「大手=薄利多売」というわけではないようです。

大手だから、無料見積りだから、という理由だけで水道業者を呼ぶ前に電話で料金を確認して、わかりやすい回答をしてくれる水道業者を選ぶようにしましょう。

激安広告の水道業者は安心?

400円や500円などの金額の極端に低い料金を広告に掲載している水道業者がいます。

2023年現在の日本全国の最低賃金は平均で時給900円~1,000円ほどです。

作業場所への往復の時間、作業時間を合わせると通常1時間は越えます。

普通に考えて最低時給より低い料金で水道の修理をしてくれないことがわかります。

また、「このチラシのクーポン利用で5,000円OFF」「インターネット割引8,000円OFF」というような広告も見かけます。

高額な料金から数千円値引きされたとしても高額には変わりありません。

そういった場合にも事前にその水道業者の個別ホームページで料金を確認する、電話でかかる費用を算定してもらうようにしましょう。

また、高額な請求になる場合・直っていないのに料金を請求される場合に備え、ご家族、ご友人に立ち会ってもらうなど断れる状況を整えてイチかバチかのつもりで依頼しましょう。

トイレの料金が心配な女性

イチかバチかって・・・水道の修理頼むだけで一大事ね

ランキング上位の水道業者は安心?

インターネット上には「ランキングサイト」「業者おすすめサイト」など複数の水道業者を紹介しているサイトがあります。

こういったサイトの口コミや評価は不透明な独自調査という名目で作成されていることが多く、鵜呑みにできない場合があります。

ランキングを作成している会社が、おすすめしている特定の水道業者から一定の利益を得ている場合があるからです。

お金を支払っている水道業者は高いランク、支払っていない水道業者は低いランクになっています。

そういったサイトから水道業者を選ぶときにはサイト内の評価やランキングだけではなく、その水道業者の個別ホームページを見て料金がしっかり掲載されているか、電話で問い合わせたときに具体的に料金を説明してくれる体制かを確認するようにしましょう。

まとめ

水道業者の中には悪質な方法で高額な料金を請求する業者がいます。

今回は、不幸にもそういった被害にあってしまった御客様から伺った事例を一部掲載させていただきました。

また、そういった水道業者を避けるための広告の見分け方、事前対策をご紹介いたしました。

事件やニュースになっているような何十万、何百万の被害もありますが、数万円ほどの事件にならないような悪質な水道業者による被害は日常的に起きています。

おとり広告のような激安料金を掲載して集客をする水道業者、ランキングサイトやおすすめサイトで高いランクを買っている悪質な水道業者も存在します。

被害に合わないように、面倒でも自分の目で水道業者のホームページから料金を調べる、電話でトラブルの症状を伝え費用を確認しましょう。

特に、「〇〇円~」としか料金がわからない水道業者に対しては、「~」の部分の具体的な金額を聞くようにしましょう。

「事前にお見積りをお出しします。」「お客様納得の上で作業します。」と電話で言われたとしても業者の作業員を目の前にして断ることは気が引けるという方も多いと思います。

コワモテの作業員が相手だったら、なおさら断ることを躊躇してしまいます。

怖い水道業者のイメージ画像

また、もっと狡猾に感じ良くふるまって大規模な工事・リフォームに誘導するような水道業者も存在します。

悪徳・悪質な水道業者の作業員や営業スタッフは、高額な料金をお客様に払わせるのが仕事と考えています。

その場では納得させられてしまっても、後で考えて高額請求だったのではないかと感じたら、泣き寝入りすることなく消費生活センターに相談してみるなどの方法を取りましょう。

また、断っても帰ってくれないような水道業者に対しては警察を呼ぶことで対応しましょう。

水こまネット受付女性

大量のおとり広告や激安料金の表示に釣られることなく、お住まいの地域で活動している良心的な水道業者を見つけましょう。

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