水のトラブルご案内作業員

今回は、たまにニュースにもなったりする悪質な水道業者のお話です。

日常生活で水道の設備は重要な役割を担っています。

飲料水としてはもちろん、料理をする時、顔を洗う時、歯を磨く時にも水道は必要ですね。

水道が壊れてしまいトイレの水が流れなくなっても困ります。

日常生活に欠かせない水道設備が壊れてしまった場合、修理はどこに頼みますか?

水道局などの公共機関は公共施設や道路などの水道設備の修理は行いますが、皆さんの御自宅や所有されている敷地内の水道設備の修理はやってくれません。

そんな時には自分で修理してみる、知り合いに修理を頼むなどの方法があります。

でも、多くの方は有名だからという理由で選んだ水道業者や、毎月のようにポストに入ってくるマグネット広告の水道業者、インターネットで検索して見つけた安そうな水道業者に連絡されるのではないでしょうか?

しかし、そんな水道業者の中には悪質な営業を行う業者も紛れているようです。

水道業者の悪質な営業事例

水こまネット受付女性

こちらは御客様から伺った悪質な水道業者の被害事例です。


事例①

年末にトイレが詰まってしまったのでポストに入っていたチラシの業者さんを呼んだら到着したのが夜の8時を回っていた。原因はトイレットペーパーの流し過ぎだったので10分もかからない簡単な作業で終わったが、年末という理由の特別割増料金、夜間料金なども含めて請求額が10万円ほどになった。作業員とのトラブルが怖かったので支払った。


事例②

キッチンの水道修理で広告の水道業者を呼んだが、この製品の部品はメーカーで現在作っていないと言われ交換を勧められた。作業費と商品代金と合わせて総額6万円くらいになった。高いと思いつつも契約書にサインをして作業をしてもらったが、作業中に元栓や古い配管も交換したほうが良いと言われ3万円追加になった。作業途中で帰られても困るので、追加の契約書にサインをして進めてもらったが最初から9万円の契約書だったらサインしなかったと思う。


事例③

トイレのタンク内の部品が壊れて水漏れしていたため水道業者を呼んだところトイレのタンクをはずした時点で、これは製造されていない部品なので修理が出来ない。20万円かかるがトイレを交換するしかないと言われた。考えたいので帰ってほしいと頼んだところタンクをはずした料金として3万円請求され支払った。トイレはバラバラにされたままだった。


事例④

洗面所の排水が詰まったのでインターネットで安価な料金を掲載している水道業者を呼んだところ、まず玄関で言われたのが、洗面所の状態を見た時点で費用が発生するとのことだった。せっかく来てもらったので最低限の出費は仕方ないと思い洗面所に入ってもらい見積りしてもらったところ基本作業費、養生費、各種衛生費、薬品使用、特殊器具使用などが加算されて25,000円になるとのこと。また、それで直らない場合には高圧洗浄が必要でプラス35,000円かかると言われた。ただしインターネット割引があり5,000円値引きされると言われた。値引きがあっても高額なので帰ってもらったが点検の時点で基本作業費というものがかかり、それには割引適用が無く6,000円支払う事になった。


事例⑤

トイレが詰まったので水道業者を呼んだところ原因は尿石というものが便器内に張り付き、排水口を塞いでいるようなのでトイレの交換が必要とのこと。車に材料を積んでいるので今から作業出来るの一点張りだった。トイレが1つしかなく困っていたため、根負けして20万円の契約書にサインをしてしまった。


事例⑥

水道局から漏水していると言われ指定業者のリストをもらった。水道局から何社か見積りを取った方がいいと言われたので最初にテレビで見たこともある水道業者を見積りに呼んだ。10分から20分ほど家の周りを見回り、水道管全体が錆びていているので全面的に交換しないといけない、このままでは地盤沈下して家が傾くことになると言われ80万円の見積書を渡された。「御検討ください。うちは見積り・点検無料の誠実な会社です。」と言って帰っていった。その後、別の指定業者に来てもらったが、2万円で直してくれた。


事例⑦

トイレットペーパーの流し過ぎでトイレが詰まったのでインターネットのホームページに料金表が掲載されている水道業者を呼んだ。ポンプの作業は8千円でトイレを取り外す作業は3万円ぐらいだった。電話でも確認してトイレットペーパー詰まりはポンプの作業で直るという回答だった。業者が到着して20分ほどポンプで作業していたが、直らないのでトイレを取り外す作業になると言われた。幸いトイレが2ヵ所あったので一旦帰ってもらい、別の水道業者に来てもらった。すると5分もかからずにポンプの作業で詰まりが解消された。最初の業者が3万円の作業をしたいがために20分間も直らない演技をしていたのかと考えるとゾッとする。


事例⑧

洗面所が詰まったので水道業者を呼んで修理をしてもらった。その金額は8千円ほどだったが、作業が終わった後に「サービスで他のところも点検します。」と言われた。断ったが「会社のサービスとしてやっているので無料ですから。」と、しつこく言われ、しかたなく他の水まわりも見てもらった。作業員から、台所とトイレが大変な状況、このまま放置すれば大変なことになると脅され、台所の水道交換やトイレの修理で12万円支払った。


費用が心配な女性

見積り・点検無料っていっても、その場で断るのって難しいのよねえ。

広告・電話対応での見分け方

普段は気にしていなくても水道が故障してしまった時、排水が詰まってしまった時に水道業者を探してみると思っていたよりも数が多いことに気づきます。

作業員が目の前にいる状況で、見積金額が多少高額だとしても、改めて業者を探す手間を考えたり、出張してきた作業員を断ることに後ろめたさを感じてしまいます。

水道業者を呼ぶ前に広告や電話での対応で業者を見分けるようにしましょう。

①料金がハッキリと掲載されている業者を選ぶ

料金がホームページや広告に掲載されている業者はたくさんありますが、ポイントはハッキリというところです。

「〇〇円~」となっているだけでは上限がわかりませんよね。

もちろん作業内容によって料金は変わりますが、「〇〇円~」としか掲載されていない業者ではなく、作業内容別の料金が、ハッキリと掲載されているところを選びましょう。

②料金の加算方法が掲載されている業者を選ぶ

作業内容別の料金表などがホームページや広告に掲載されている業者さんを選んだとしても十分ではないことがあります。

作業は1つなのに料金表の中の項目が、2つも3つも重なるケースがあります。

具体的に総額が掲載されている業者を選びましょう。

③直らない場合には費用が発生しない業者を選ぶ

見積無料、点検無料、キャンセル無料、と掲載されている広告は多くあります。

当たり前のことかもしれませんが、作業費無料となっている広告はありません。一部の悪質な水道業者はこの仕組みを利用します。

基本料金や基本工事費という名目で数千円の金額を設定して、まず直らない作業・直すつもりのない作業を行います。悪質な業者の場合には直らないフリをすることもあります。

お客様には、この時点で料金が発生することを伝えます。「数千円なら・・・」と作業を任せてしまう方が大半だと思います。

そのあとで、「この状況では専用工具の使用が必要です。」「特別な作業が必要です。」などと言い数万円の費用を請求してきます。

高いと思っても、最初の数千円の出費があるため断れなくなるケースが多いようです。

電話の時点で作業をしても直らない場合には費用は発生しないと言ってくれる業者を選びましょう。

④電話で料金総額の目安を教えてくれる業者を選ぶ

ある程度、業者を選んだら電話やメール、お問い合わせフォームで状況を伝えて料金を確認しましょう。

こちらの質問に対して「私は電話受付の者なので・・」「見なければわかりません。」「出張費・御見積は無料なので、まずは拝見します。」と、はぐらかそうとする業者には少し注意が必要です。

実績のある専門業者であれば過去のデータが蓄積されているので状況を伝えることで作業方法や使用部品が判断できるので料金総額の目安がわかるはずです。

わかるはずなのに料金総額を教えてくれないような不誠実な対応の業者は避けましょう。

また、わざと専門用語や部品名など細かい項目を並べて料金総額を一言で言ってくれないような業者も避けましょう。

費用が心配な年配女性

総額は教えてくれないし、素人の私がわからないような説明しかしてくれないのよねえ。

悪質水道業者の被害を防ぐために

実際に作業員を目の前にしてしまうと「わざわざ来てもらったし・・」と思ってしまう方も多いと思います。

困っている状況だと、「思っていたよりも少し高いけど、なんとか払えるから払ってしまうか」という方もいるでしょう。

また、「高いけど見積書や契約書も作ってくれたし、ちゃんとしているのかも・・・」と考える方も多いと思います。

悪質で狡猾な水道業者の多くは、こういった心理を利用します。

「見積り無料。お客様の納得、了承の上で作業します。」という宣伝文句がありますが、納得や了承が必要という事は、広告の料金ではないという意味かもしれません。

「修理料金は〇〇円~」の「~」の部分に高額料金を隠している業者もいます。

事件やニュースになるほどの数十万円、数百万円の被害ではなくとも数万円程度の被害は日常的に起きています。

まず、業者に依頼する時点で見積り・点検が無料である事をしっかりと確認することは必要です。

広告掲載されている金額・電話で言われた金額と全く違うような場合には、一度検討する・家族と相談すると言って見積書をもらって帰ってもらいましょう。

最近では当日対応可能な水道業者は多くあります。少しでも高いと思ったら他業者にも見てもらうようにしましょう。

他業者へ電話問い合わせをする際に最初に呼んだ業者の見積り内容や見解を伝え、どのぐらいの料金になるのか聞いてしまうと時間が節約できます。

業者の立会いや、電話問い合わせなどで時間を使うことになりますが、同じ内容でも業者によって数万円違うこともあり、出費が大きく抑えられる可能性があります。

大手の水道業者は安心?

「テレビでもおなじみ!全国に営業所があります。」という大手の水道業者の料金は安いのでしょうか?

広告で確認してみると料金は全般的に高く設定されているようです。

全国を管理する本部の経費、お店や営業所の維持費・固定費、それに莫大な広告費がかかる以上は一定の売上げ、利益が必要になります。

そういった事情を考えると簡単な作業でも高めの料金が設定されているのは仕方のないことなのかもしれませんね。

また、会社によっては作業員に売上ノルマが課されています。

水道の修理に関しては「大手=薄利多売」というわけではないようです。

大手水道業者のメリット

大手水道業者の料金は高めですが、大手ならではのメリットもあります。

押し売りが少ない

水道業者を呼ぶと、見積りに細かい項目を次々に追加されて結果的に広告掲載料金の何倍にもなってしまうことがあります。

そんな断りたい時でも莫大な広告費をかけている会社の作業員であれば次の現場があるので、さっさと帰ってくれます。

なかなか帰ってくれない場合には、その作業員が売上ノルマに追われている可能性があるので、作業員の会社の本部に連絡をして対応してもらいましょう。

本社としては1人の社員のためにトラブルは避けたいので適切に対応してくれます。

作業クレームの対応が早い

修理をしてもらったはずなのに直っていない、作業に不備がある場合があります。

どの企業でもそうですが、新入社員もいれば、他業種からの中途入社の社員もいます。

ある大手水道業者では人員の入れ替わりが激しく不慣れな素人同然の社員も多いようです。

「有資格者が〇〇人います」と掲載していても退職した有資格者までカウントしているケースもあるそうです。

そういった会社では作業不備も10件に1件ほどの割合で発生します。

そんな時、社員数が多ければ、熟練した社員もいるはずなので適切に対応してくれる可能性があります。

ただし、その状況を利用して別の工事を迫ってくることもあるので注意が必要です。

また、そういった水道業者では作業員の態度が悪い、素人っぽくて見ていて不安になるなどの状況も多いようですが業者の本部に連絡をして作業員の変更を頼めば、別の地域から熟練した作業員を派遣してくれます。

激安広告の水道業者は安心?

400円や500円などの金額で直せるような料金を広告に掲載している水道業者がいます。

現在の日本全国の最低賃金は平均で時給900円ほどです。

作業場所への往復の時間、作業時間を合わせると通常1時間は越えます。

普通に考えて最低時給より低い料金で水道の修理をしてくれないことがわかります。

また、「このチラシのクーポン利用で5,000円OFF」「インターネット割引8,000円OFF」というような広告も見かけます。

高額な料金から数千円値引きされたとしても高額には変わりありません。

そういった業者に依頼をする場合には、高額な請求になる場合・直っていないのに料金を請求される場合に備え、ご家族、ご友人に立ち会ってもらうなど断れる状況を整えてイチかバチかのつもりで依頼しましょう。

トイレの料金が心配な女性

イチかバチかって・・・水道の修理頼むだけで一大事ね

料金トラブルの相談窓口

まずは、トラブルを避けるためにも事前に電話で詳しい料金を確認することが一番大事です。

それでも被害にあってしまった、被害にあいそうになっているなどの状況のときには国民生活センター・消費生活センターなどに相談できます。独立行政法人国民生活センター

消費生活センター等では、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせなど、消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたっています。

こちらは国民生活センターに寄せられたトラブル事例です。国民生活センター水まわりの請求トラブルのページ

まとめ

水道業者の中には悪質な方法で高額な料金を請求する業者がいます。

今回は、不幸にもそういった被害にあってしまった御客様から伺った事例を一部掲載させていただきました。

事件やニュースになっているような何十万、何百万の被害もありますが、数万円ほどの事件にならないような被害は日常的に起きています。

被害に合わないように気をつける最低限の方法は、面倒でもしっかりと料金を調べる、電話で細かく料金を確認するというものです。

「〇〇円~」としか料金がわからない水道業者に対しては、「~」の部分の具体的な金額を聞くようにしましょう。

「事前にお見積りをお出しします。」「お客様納得の上で作業します。」と電話で言われたとしても業者の作業員を目の前にして断ることは気が引けるという方も多いと思います。

悪徳・悪質な水道業者の作業員や営業スタッフは、高額な料金をお客様に納得させるのが仕事と考えています。

その場では納得させられてしまっても、後で考えて高額請求だったのではないかと感じたら、泣き寝入りすることなく消費生活センターに相談してみるなどの方法を取りましょう。

水こまネット受付女性

大量の広告や激安料金の表示に釣られることなく、お住まいの地域で活動している良心的な水道業者を見つけましょう。